アゲハ
飛び上がれ春の日差しに
誰もかばってくれない寒さを
もう気にしなくてもいいから
羽を広げて飛びたて
その羽の色はまるでアゲハのようで
寂しいときはいとおしげに
羽をなでて
線香花火でもいい
花火に火をつけて
風のように去って行ってもかまわないさ
凍えた冬はもう終わり
この羽だけは
手放せそうになくて
この蝶だけは
まるで自分のコピーで
凝縮された人生を
謳歌しているみたいに